退陣
安倍総理の突然の退陣表明。持病が悪化したための苦渋の選択。
任期満了まであと1年、延期になった東京オリンピック、新型コロナ対策の真っ只中、
本人が一番悔しかったはずでしょう。
それでも、日米をはじめ諸外国との外交において、
日本の首相がコロコロと変わっていた流れを一変し、
長期政権によって他国に安心感を与えたのは間違いありません。
一国の長が抱える責任と重圧を改めて認識し、
それに耐えうるには健全な頭脳と体があってこそだと、
今回自ら下した決断は空白を空けないための最善の方法だったのでしょう。
退陣と共に白熱するのが、次の総裁選び。
所属する派閥を背景に、こちらは日に日に熱を帯びています。
新型コロナ対策、東京オリンピック、米中対立、経済対策、
東京一極集中の是正、地方創生、防災対策、サイバーセキュリティ、
米国大統領選、挙げたらキリがありません。
ただ、いつの時代も課題は山積なはず。課題なき継承なんてありえません。
困ってない時に起こるのではなく、困っている時に起こるのがイノベーション。
東日本大震災後の2012年、民主党から奪還し大胆な金融緩和により始まったアベノミクス。
株式や雇用も回復してなんとなく上手くいっていた日本経済、
コロナによって10年前まで戻ったとされるGDPの指標、
世界中で緊急財政出動が起き、未来の借金が増え続けています。
自国ファーストを掲げる大国同士の対立。
一方で5Gデジタルの進化により間違いなく新しくなる生活スタイル。
今起きている課題解決に向けた活動と共に、
日本の目指すべき未来像をしっかりと掲げて、世界と渡り合える、
そんな一国のリーダーを!と願いながら、
同時に私たちも今やるべき事を正しく行い、来るべく変化にも対応していきたいと、
今回の「退陣」を受けて感じたのでした。