2053年1億人割れ
2017.04.12
昨日の日経1面で、「人口2053年に1地億人割れ」という記事。
以前から、人口減はよく耳にも目にもしましたが、
人口維持に必要な出生率2.0に満たない事(厳密には2.05%)、
生活スタイルの多様化からなる晩婚化や、
一人でも十分生きていける社会の成熟化も要因なのは言うまでもありません。
出生率が多少改善されたとしても、1.44なのですから、
一億人割れは、より鮮明になってきており、
30年後の為の準備がますます必要となっていきました。
ただ、2000年以上も続く日本国の歴史を見ると、
3000万人程であった江戸時代以前は実に長い間緩やかな流れでした。
第二次世界大戦でも約8300万人。
長い歴史の中で、急激に人口が伸びたのは僅か140年もの間です。
特に戦後の第一次ベビーブーマーといわれる今の団塊世代。
1学年で260万~280万人。たった5年で1300万人増です。
彼らの子供世代である私たち団塊Jr世代も同様。
戦後の高度成長期にも重なって、急激に上昇し続けた日本の人口。
「そりゃ普通にしていたら誰でも儲かるわ」という時代でした。
過去の成功体験のみでは通用しない世の流れ。
それは、今もなおM&Aを繰り返しては、
しっぺ返しを食らう近年の大企業体質の脆さとて同様。
人口減という「時代認識」をし、
マイナスな要因を「俺たちの出番」といかにプラスに転じられるか。
これからの時代、
もともと小さい組織の中小企業こそ力を発揮する時代かもしれませんね。