ウーバー劇場

2017.06.15
ウーバー劇場

スマホの利点を活かし、配車サービスを手掛けるウーバーテクノロジー。
タクシー業界にイノベーションを起こし、世界中にその名を轟かせました。
個人の隙間時間の有効利用と、顧客のより安くを実現した、
双方がWIN&WINになるビジネスモデルは、誰もが絶賛したものでした。
 
飛ぶ鳥落とす勢いのウーバーが、不祥事で揺れています。
きっかけは元社員である女性が書いた個人ブログでの告白。
業績を出す社員を黙認する企業体質。
イノベーションという名の逸脱した違法行為。
相次ぐ不祥事に休職に追い込まれた最高責任者。有能な幹部たちの辞職の連鎖。
個人のブログでさえ一気に拡散する世の中。次々と明るみに出る差別問題、セクハラ問題、、。
 
このようなITを駆使したビジネスモデルは仕組みさえ出来れば、
真似されるのも早い業界。
ライバルから顧客を奪われ、今後、業績が急降下の可能性も十分あります。
 
攻だけが先行し、守が欠けていた今回のウーバー。
アイデアを世に出すベンチャー経営者と共に、
規模に応じて「守備」陣形を整えないと、
真のイノベーションは起こせないかもしれません。
ウーバーテクノロジー、革新的すぎただけにとても残念です。

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