地銀再編
2017.02.04
年明け早々大きな話題となった「三重&第三」経営統合話。
まずは日銀のマイナス金利による影響。
特に優良な企業に対して貸出競争激化で自ずと体力が奪われます。
また、昨年のゆうちょ銀行の預入限度額引き上げ。(1000万→1300万)
全国くまなく店舗があるゆうちょ銀行は、地銀にとって一番の脅威。
お客さんの預金が少なからず流れているのでしょう。
メガバンクほど海外で勝負できず、
基本は預金を集め、それを貸し出して稼ぐのが収益となっている地銀。
マイナス金利、ゆうちょ銀行限度額引き上げ、またさらに人口減が追い打ちをかけます。
三重県だけでなく、全国の地銀にも同様に言えることでしょう。
先日、私が所属する団体で、
「三重銀&第三の経営統合について」の意見交換がなされました。
それだけ県内における中小企業経営者にとっては一大関心事。
統合を機に「貸し渋り」「貸しはがし」が起こるかもしれない。
自社だけでなく取引先に影響したら、仕入れ値が上がるかもしれない。
銀行に対して、融資以外で毎年「経営計画」を提出している
中小企業はほんの僅かだそうです。
今ほど「経営指針書」の策定が求められる時代はないかもしれませんね。
(了)