テクノロジー
2016.12.19
サッカーのクラブワールドカップ。
Jリーグ王者鹿島アントラーズのまさかの快進撃。
準決勝では、今大会初めて採用されたビデオ判定が試合の流れを大きく変えました。
以前より議論が絶えなかったサッカーの試合でのビデオ判定。
テニスやバレーの様に接触プレーのない中で、
相手コートでボールとライン上の判定はとても分かり易く、
映し出されるモニターからも誰もが納得。
接触プレーがあり動きがあるサッカでなかなか導入に踏み切れないのも
公平性や基準の難しさがあり、今回の試験導入もそこに課題を感じました。
個人的にはゴール判定やPK判定時のみ適用すべきではと思います。
ゴールライン上やプレイエリアが限られているペナルティーエリアだけであれば、
見ている側も分かりやすい。
決勝であった疑惑の判定、審判が一度胸ポケットに手を置きながら、
レアル側にレッドカードを出さなかったシーン。
ビデオ判定に基準がなければ、なぜ適用しないんだと負けている側は納得いきません。
最近では、ワールドカップ最終予選の初戦。
三重出身の浅野選手の放ったシュートは、明らかにゴールラインを越えており、
ビデオ判定があれば同点であったと悔やまれます。
テクノロジーが進んでも、あくまでもそれは公平性を保つ為の補助的機能。
今回の鹿島の様に、正々堂々と怯まず戦う姿勢はやはり感動的でした。
ポルトガル語で、ずる賢さを表す「マリーシア」。
審判の見えないところで、ずる賢さを見せる南米や欧州選手と違い
日本選手が最も苦手とするところ。
ビデオ判定は、そんな真面目な日本人選手には追い風かもしれませんね。
(了)