オリジナル10
2016.11.04
名古屋グランパスがJ2降格です。
24年前のJリーグ創設時のチームを「オリジナル10」と呼ぶそうですが、
アントラーズとマリノスと共に一度もJ2に落ちなかったチーム。
ただ、裏を返せば他の7チームは入れ替わったと言う事。
24年間の長い月日を考えれば、今まで落ちなかったのが奇跡的だったのかもしれません。
親会社が世界的有名なTOYOTA。
贅沢な資金から、育成よりも「元日本代表選手」の補強が目立ったグランパス。
ユース世代と共にコツコツ育成をしてこなかったツケ、
監督経験がゼロの新米監督の起用、長期ビジョンの欠落、等々。
選手だけの責任だけではなく、
フロント全体がゼロベースにして本気でビジョンを練り直さなければ
J2から抜け出す事も簡単ではありません。
Jリーグが創設した当時、
サッカーはプロ文化がないから無理だと言っていた方も多数いました。
プロ野球とは違う道の地域密着や百年構想を掲げたJリーグ。
今や、その文化が福岡や北海道といったプロ野球にも影響しています。
7年周期で世の中が変わると言われる中、Jリーグも4周期目。
Bリーグというプロバスケットリーグも始まりました。
西地区の首位争いを演じているのは、皮肉にも名古屋と三河の2チーム。
ドラゴンズとグランパスが、時代の変化に合わせた改革を行わない限り、
熱狂的ファンを除いて、にわかファンは離れていきます。
観戦側の多様化という言葉だけに原因を探るのではなく、
大事なのは異なるスポーツ文化の融合。
名古屋あるいは東海圏という地域な中で、
野球、サッカー、バスケをどう融合させていくか。
これからが見物ですね。
(了)